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レビュー

ゼノブレ2への葛藤


※『ゼノブレイド』ファンの方は閲覧注意。不快に思う可能性大の記事です。

『ドラクエ11』の傑作ぶり、および現行ゲームハードの凄まじさに衝撃を受け、久々にゲーマー回帰しています。
で、先日、ついにswitchを手に入れました。
本当なら一刻も早くゼルダをプレイしたいところなんだけど、金欠のため来月まで見送り。

とりあえずは『ラスト・オブ・アス』をクリアしないと……これ、評判通り凄いゲームなんだけど、すごく疲れるんですよね。臨場感がありすぎて。
(『BOW』の前にSFC版の『トライフォース』もプレイし直したいと思っていたり)

そして、もうすぐ発売のコレ……



ご存知、傑作と名高い『ゼノブレイド』の続編です。年末の目玉の一つですね。
でも、実は管理人、世間的に絶賛されている一作目を冒頭で挫折していまして……

広大なフィールドと音楽は確かに良くて、戦闘システムの作り込みも興味深いもので、ゲームとしての質の高さはビンビンに伝わってきたんですけれども、いかんせんシナリオが……いや、正確に言うとキャラの台詞回しか。
なんていうでしょうね。一言で言うととにかく「クサイ」。
クサすぎて、管理人の中のギップルが20体以上ご臨終あそばしました。オープニングだけで。
(※注  ギップルとは、現在好評放送中の漫画原作アニメ『魔法陣グルグル』に出てくるキャラクターです)

いや「王道RPG」という評判と、キャッチーなキャラクターデザインで、ある程度の「クサさ」はわかっていたのですよ。むしろ自分もそれを求めてプレイしていました。
ただ、『ゼノブレイド』の世界観て、かなりハードなんですよね。端的に言って戦時中なわけですよ。人間と機械文明の。で、オープニングは戦場からはじまるわけです。

そして、その戦場でとある英雄キャラの言うセリフがこれ


″退かなきゃ死ぬが、退けば未来は掴めない。なら掴もうぜ、未来″


……

ギップリヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!


すみません。顔が熱くなるより先に、サブイボが立ちました。

その後もさー……その戦場シークエンスが終わって何年後か時間が飛び、主人公のシュルクくんが登場するわけですけども、そのシーンも凄いんだ。

シュルクくんは少年ながらも街の研究員で、街外れの原っぱで使えそうな部品を物色しているんですけども、これがまあ独り言が多いこと。自分の行動や思ってることを逐一、一から十までプレイヤーに説明してくれるわけです。
その後間もなく登場する、友達で兄貴分のラインてキャラとのやり取りも、街にいるヒロインとの会話も、まあ~本当にあざとくて……

まあ百歩譲って、日常パートならそうゆう小っ恥ずかしいやり取りでも割り切れそうなんですけども、街が機械たちに襲撃されて住民がバンバンやられている最中も仲間同士背中くっつけ合ってクサいセリフの応酬をはじめたので、ちょっともう耐えられませんでした。

いや、短いプレイ時間の中でも、作り込み自体は深いんだろうな。とは思ったのですよ。キャラクター含め。街の住民たちの関係性がマッピングされるシステムとか、物語や世界への愛情がなければできないと思うし。

でもここもね……街の人に話しかけるとボイスであいさつしてくれるんですが、「ヨオヨオ!」って挨拶した青年が実際のセリフ(テキスト)だと「こんにちは、シュルク」とか言ってたりして、丁寧さを疑いたくなる箇所も多数。それと人々の関係性を深めるシステム名が「キズナ」って言うのもなぁ……つくづく、作り手のセンスについていけなかったです。

青臭くてもいい、あざとくてもいい。どっかで見たことある展開とやり取りばかりでもいい。それぐらいなら我慢できる。俺の大好きな『グランディア』や『LUNAR』のゲームアーツの作品だって、そう言う意味なら相当なもんだ。
さらに言えば自分は同監督の『ゼノギアス』だって通過済みなわけで、中二病だろうと構いやしない。
でも、それらに加えて説明臭いのには、もう我慢できなかった。聞いててイタいし、セリフとして不自然すぎるし、やっていてバカにされている気持ちになる。

あと、ある意味本編以上にびっくりしたのがネット上のレビュー。ほとんど誰も、説明台詞の過剰さやキャラ同士のやりとりのあざとさに言及していなんですよね。思わず時間かけて探しちゃったけど、結局Amazonでひとりだけだったかな?

こちら

なのになぜ、『2』に手を出そうとしているのかというと、PVを見てもらえればわかるとおりド直球のボーイミーツガールだからです。
ビッグタイトルのRPGでボーイミーツガールときたら、やらないわけにはいかないじゃありませんか、奥さん(知らねーよ)
それと、よりアニメっぽいツルンとしたキャラデザに変更されグラフィックも向上しているので、あのあざといセリフの数々も多少は馴染むかな。という淡い期待もあります。一作目の顔グラがバタ臭さがあざとい台詞のサムさに拍車をかけていたので……

さて、どうでるか

レビュー

ブレードランナー


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2019年のロサンゼルス。環境は破壊され、人類は宇宙の植民地へ移住するか、人口過密の猥雑な高層ビルで生活するかを強いられていた。植民地開拓の最前線では遺伝子工学で作られた人造人間“レプリカント”が強制的に働かされており、地球へ脱走してくる事態が相次いでいる。その脱走をしてきたレプリカントを処理するのが“ブレードランナー”の仕事である。元ブレードランナーのリック・デッカードは職業から足を洗っていたが、馴染みの警視に依頼されたことにより、逃亡してきた最新型レプリカント“ネクサス6型”4体を追うことになる。しかし、その捜査の過程で出会った同じくネクサス6型のレプリカント、レイチェルと出会ったことでデッカードの運命は大きく変わり始める……

1982年に公開されたリドリー・スコット監督によるSF映画。公開時こそ興行・評価ともに恵まれなかったものの、その美術と世界観、謎が謎を呼ぶストーリーなどが次第に支持を集めてゆき、映画界のみならずあらゆる分野に革命をもたらした金字塔的作品である。

35年ぶりの続編が公開されるということで久しぶりに見返してみたが、前に観たときよりも数倍楽しめた。猥雑かつレトロフィットな未来のガジェットと、そこにはめ込まれたあらゆる時代の装飾と建築。時には毒々しいネオンで、時には絵画のように美しい黄金色の光で画面を彩るライティング。サイバーパンクな世界観と哲学的なテーマを支え、盛り立てる音楽。それぞれに違った魅力を放つ三人の美女。そして、人間として、生命としての在り方を時代を超えて指し示す、「堕天使」ロイ・バッティの最期……
また、自身の存在意義を揺るがされる瞬間を収められたヒロイン――レイチェルの存在も大きい。彼女がデッカードの部屋で髪をほどき、ピアノの前に座って物憂げな表情を見せるショットには、筆舌に尽くしがたい美しさが宿っている。

猥雑と幻惑の世界の根底に流れている力強く美しいメッセージに圧倒された。多作の中で何度も映画界に革命を起こしてきたリドリー・スコットだが、彼の作品の中でもベストフィルムの内の一本だろう。


レビュー ★★★★☆

世界残酷物語


81OV.jpg


保健所に連れ込まれるために無理やり引きずられている犬のショットから始まる。そこに下から上へ黄色い字幕が流れていく。いわく「これからご覧いただく映像は全て真実である。目を背けたくなるようなシーンがあったとしても、紛れもなくこの地球上で起きたことなのである

1962年にイタリアのジャーナリスト:グァルティエロ・ヤコペッティが放ったショックドキュメンタリー。世界中の残酷で野蛮な奇習・風俗を90分に圧縮して並べ立てる、彼の映画監督デビュー作である。数百頭の豚を村総出一日で撲殺するニューギニアの祭り、ヒヨコに生存率10%のペイント加工を施すローマの復活祭、グルカ族の牛の首切り祭などなど、ヤコペッティは未開の部族だけでなく自国を含めた文明国もカメラで捉え、見るに耐えない映像を連発する。

ヤラセ問題で糾弾し尽くされているだけに、今となってはキワモノ扱いされている本作だが、ヤコペッティの作家性とセンスには目を見張るものがある。未開の部族と文明国の風習を、その共通する要素でもって数珠つなぎに並べ(犬に関する一連のシークエンスは気まずさマックス)、そこに淡々としたナレーションを被せる。結局人間なんていう生き物は、どこにいても野蛮で残酷で滑稽なものなのだ。というヤコペッティのシニカルな姿勢と作りには知性が溢れている。

とはいえ、「シニカル」と書いたが、映し出される映像からはヤコペッティの命懸けの情熱もまた伝わってくる。徹底したロケーションから否が応にも伝わってくる大自然のダイナミズムとワイルドな美しさ、流麗かつ躍動的なリズ・オルトラーニの音楽の組み合わせには圧倒された。放射能により方向感覚を狂わされた海亀のシークエンスはその白眉である。ヤラセとして悪名高いシーンでもあるが、今となってはその作為性も含めて美しく、味わい深い。

文明国の奇祭が続く中盤の展開はタルいが、残虐シーンと同居しているこのユルさもまた、本作――ひいてはモンド映画の魅力だとも思う。賛否が別れるのも当然の作品だが、映画史に残る傑作だろう。
レビュー ★★★★☆

おとうさんとぼく


father&sun

お家にあるおもちゃをねだる男の子。お父さんは頑なに「ダメ!」と撥ねつける。
いつもは元気な男の子も二度三度と言われるうちに泣き出してしまう。
やっとおもちゃを渡すお父さん、男の子は涙を流しながら笑顔を見せる。でもお父さん、まだとってもこわい顔をしてる。
こわい顔のまま、鏡の前にたつお父さん。なんと、しつけ用のムチを取り出して自分のお尻を叩き始めちゃった!
意固地になりすぎたのを反省していたんだね。

こどもをしつけようとするけれど、いつの間にか子供以上に遊びに夢中になってしまうお茶目な「おとうさん」。
やんちゃでいたずら好きだけど、ちょっと泣き虫な「ぼく」。
そんな二人の日常がほとんどコミカルに、ときにはファンタジックに優しく描かれたドイツの漫画作品。1934年12月に新聞で連載が開始された。
非常にシンプルな、しかしヨーロッパならではの味わい深い線。1~2ページの連作短編で、台詞もほとんどないから、本当の意味で読む人を選ばない。絶版になっているのが本当に惜しい名作だ。

どれも本当に味わい深いものばかりだけれど、個人的に特にお気に入りなのは、冒頭に書いた「反省」と、もう一編「プレゼントありがとう」。どちらも、泣きたくなるほどの愛おしさと優しさにあふれた名短編である。また、ほほえましいだけでなくシニカルな話も多い。二人が犬と遊んでいたら通行人が自分も犬と遊ぼうと川にステッキを投げると犬が全く反応しなくて、自分で泳いで取りに行くハメになった「知らないよ」。魚を獲ったものの捌くときになって男の子が泣き出してしまい元の川に放流したらあっという間にほかの魚に食べられてしまった「自然の法則」などなど。ほのぼの系なら、動物たちとクリスマスを過ごす「クリスマス・パーティ」もいい。

4コマで構成された「えもの」も忘れがたい。
森でウサギを発見した男の子は猟銃を持ったお父さんを手招きする――1コマ目。
お父さんがウサギを猟銃で上手いこと仕留めて男の子が喜ぶ――2コマ目。
けれど次の3コマ目では血を流して横たわっているウサギを見下ろしている二人になり、最後のコマでは二人は泣きながらウサギを持ち帰っていく。涙と血が同時に滴る画に何とも言えない気持ちになった。
いつもはいたずら好きな二人が見せる優しさが愛おしい(でも2巻ではわりと普通にギャグテイストで動物殺して食べたりしちゃっているけどもw まあ、当時のことを考えればしょうがないと思う)。

また岩波少年文庫版だと、一巻に収録されている上田真而子さんによるあとがきが素晴らしい。著者の人生に胸を打たれた。
ナチス政権下で愛国心と政権への嫌悪感で板挟みになりながら漫画を描き続けてきたプラウエンの抵抗の軌跡は伝記として語り継がれるべきだと思う。
獄中で自死した彼が妻のマリガルトに遺した「息子――クリスチアンを人間に育ててくれ」という言葉に込められた願いの重さと大切さを、私たちはこの「おとうさんとぼく」で楽しく実感し、美しく思い出すことができる。

騒々しくてお間抜けで、いつも楽しく、ときには涙を流して……「人間」への理想と愛情が込められた芸術として、これからもずっと語り継がれるべき作品である。

レビュー ★★★★☆

『聲の形』に思う、自分が「許せない」もの


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先日、映画版『聲の形』を観まして、原作漫画を読み返していました。
映画はたいへんよくできていて、とても良い意味で「別物」になっていたと思います。
山田尚子監督の繊細すぎるぐらい繊細な演出の数々、全7巻ある漫画を2時間にまとめ上げた吉田玲子さんの脚本の凄さ、声優陣の熱演……
(それと、自分は恥ずかしながらほとんど気づかなかったのですが音楽の演出もとても細かいらしいので、もっかい見返したいですね)

そして何より!

結弦が超可愛かった

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作画:京アニ CV:悠木碧 というトンでもないジェノサイダーです。
というか悠木碧さんて、ここまで低い声も使いこなせるんですね。
『マイメロ』の琴ちゃん、『紅』の紫、『まどマギ』のまどかを十代で演じ切っていた時点で「この子は天才だ!」と思っていましたが、早熟に終わらず順調にベテランの道を歩んでいるようで何よりです。

閑話休題(いやホントなら、結弦の画像だけ貼ってこの記事を終わらせたいのは山々なんですけども)、

漫画版も読み返して「やっぱりよく出来た作品だなぁ」と改めて思ったのですが、初めて読んだ時のモヤモヤが再燃もしまして、そのモヤモヤをブログにでも書いて晴らしておくか。と思った次第です。

この『聲の形』という作品に触れて「モヤモヤ」を覚えるのは自分だけじゃないと思います。
扱っている題材が生々しいうえに登場人物たちも一筋縄ではいかないメンツが揃っているので、不快な描写や嫌いなキャラクターが、受け手によって異なってくる作品でしょう。
受け手がそれぞれ歩んできた人生や持っている価値観を引き合いに出して語らざるを得ないというか……
そんな作品を少年誌という媒体で成功させてしまった。それが漫画『聲の形』が優れている点であり、問題作であるゆえんだと思います。

じゃあ、管理人の嫌いなキャラは誰なのか?

自分がこの作品で「嫌い」なキャラは植野直花です。
以下、なぜ自分が彼女のことを「嫌い」なのか、順を追って探っていこうと思います。

以下、漫画版の終盤の展開に触れています

レビュー
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プロフィール

クロサキ

Author:クロサキ
以前はmorganeと名乗っていた惰弱。
なんてこたーない自堕落な日常を綴っていたがそれさえおぼつかず、ついには脳内キャラと対話をはじめた三十路手前底辺。
どうぞお気軽に閲覧、コメントなど。

Relief with water
Amazonでのマイストア。ご来店お待ちしております。

プロフィール2

Author:ペータくん
哀れな管理人の脳内で解離した別自我。
管理人のロジャー・ディーンなアイコンとは一線を画すモダンデザイン。 冷静な突っ込みを入れるが所詮は同一人物なので、その知的レベルもお里が知れているという悲しい存在。
しかし、時折管理人とは真逆の考えを言うこともあるので油断は禁物である。

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