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萩尾望都作品集をゲットしました

いやー、ゴールデンファッキンウィークも過ぎ去りまして……皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

世間様ほどではないとはいえ管理人も、職場の人手不足もあって、なかなかに忙しい日々でございましたが、最近やっと落ち着いてきましたです。

そんなわけで、やっとこちら ↓ に落ち着いて取り掛かれそう

hagio k

萩尾望都先生がデビューした1969年から1985年頃までの短編・長編をまとめた作品集です。
赤い装丁のものが第Ⅰ期(1969~1976年)で、グラデーションっぽいのが第Ⅱ期(1977~1985年)となっています。

管理人は恥ずかしながら、漫画はリアルタイムの流行りモノしかこれまで読んだことがなくて、昭和期に活躍された方々の作品にはほとんどノータッチで成人を迎えてしまったのですが……映画もそうですけど、スゴいものはやっぱり、いつ読んでもスゴい。

先月に某オクで手に入れて超ハッピーだったのに、読む時間がほとんど取れないのともったいないのとで、まだ10巻までしか読めていないのですが(泣)

しかしまあデビュー作から、どれもこれも本当にレベルが高い……

萩尾先生との出会いは、先生がキャラクターデザインを手がけたクインテットのゲーム「ガイア幻想紀」(サントラ出して!アーカイブスも!)が最初なのですが、正直その時は「いかにも昔の少女漫画って感じの絵柄だなぁ」ぐらいしか思わず、名前だけおぼろげに覚えていた程度でした(バカだったんです。ごめんなさい)。
しかし、その数年後に読んだ小野不由美先生の「屍鬼」に衝撃を受け、主上が参考作品として挙げていたのがきっかけで単一の作品――「ポーの一族」を読み……完全に圧倒されたわけです。ハイ。

美麗な画とあまりにも緻密な構成。読者の感情を揺さぶり憧憬を起こさせる詩的なモノローグの数々。
作風の幅広さと演出力を支えているであろう、全貌はわからないけれど広く底知れないということだけは伺える教養の深さ……
それらでもって一ページ一ページ繊細なコマ割で埋め尽くすものだから、どの作品も、内容がおそろしく濃ゆい。

管理人が最初に完全に白旗を挙げたのが、「ポーの一族」中で3番目に発表された「グレンスミスの日記」。
20世紀のはじめ(1900年)にドイツの音楽家と駆け落ちしたイギリス貴族の令嬢エリザベスが、二回の大戦によって夫や娘、孫を失い、時の流れと時代の不幸に翻弄されながらも一代を築く。という物語を、永遠に年を取らないバンパネラへの憧憬を交えながら短編として描いている作品なんですが……
これつまり、ある女性の一代記(一生)を、短編で描ききってしまっているわけですよ。それも、たった24ページで!
その内容の濃さと充実度たるや、並みの漫画の単行本5冊分ぐらいの重量感を覚えましたよ。

さらにその後、「グレンスミスの日記」を発表した当時の萩尾先生がまだ23歳だったことを知り、またさらに衝撃を受け……
作者の年齢を引き合いに出すのはあまり好ましくないかもしれませんが、萩尾先生に限っては、年齢に比してあまりにも作品が優れていた。

若さに比して技術も知識もセンスもスゴい作家はどのジャンルにも少数ながら常にいて、そういった人達は「天才」と呼ばれます。
だけど萩尾先生は、その枠にすら収まりきらないと思う。

どれだけの天賦の才――ベテラン並の技術力・幅広い知識・抜群のセンスを持っていたとしても、作者は、自身の年齢に比した感性を超えることは、ふつうできない。
「グレンスミスの日記」だけでなく、20代前半で発表したほかの作品――「ビアンカ」「雪の子」「秋の旅」に関しても言えることだけど、20代の感性で生み出せる作品とは到底思えない。
彼女の教養の深さと、達観し卓越した視点のすごさは、単に「頭がいい」とか「大人びてる」とかいうレベルの言葉では説明できないのです。
だけど、紛れもなく存在している。
それでいて、萩尾先生の作品は、老練という言葉で賞賛するにはあまりにみずみずしい。
そして――このことが一番すごいと思うのですが――どれだけ舞台や題材が国境とジャンルを超えていようとも、それらの内容においてどれだけ深く高尚なものが描かれていようとも、どの作品も紛れもなく「少女漫画」なんです。
そのことの凄さと偉大さ、その存在の奇跡に、自分のような凡夫は、ただただひれ伏すしかない。

さらに恐ろしいことを付け加えると、現在に至るまで現役であらせられる萩尾先生の新作は、なんと「ポーの一族」の新作のようです。
「寄生獣」のスピンオフまで描いてしまって、モー様はいったいどこへ行ってしまうのでしょう?
自分も遅ればせながら、これからせっせとついて行きたいと思います。


目ざめよ神話
ぼくたちは時の夢

昔がたりと未知への畏怖が
ぼくらの苗床
ぼくらの歌

わかっているね
ぼくたちが
なに者かこれから
どこへゆくのか

早く
目をおさまし
早く

永遠を駆ける
馬車が出る


「ポーの一族」の「ペニー・レイン」より抜粋。
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Author:クロサキ
クロサキといいます。以前はmorganeと名乗っておりました。
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