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「ソロモンの偽証」観てきた~雑感

風邪ひいてました。しかも喉がツラい一番イラつくやつ。
希望休でもともと連休だったのが幸いして(そこまでは)周りに迷惑をかけずに済んだのが救いですね。
まあ、逆に言えばそのぶん休みが潰れたってことですが……
あーしかし、やっぱり健康って大事ですね。とりあえず動けるまでは回復して時間が空いても、なーんにもする気なくなっちゃう。 で、感想までにだいぶ間が空いてしまいましたが、観てきましたよ。 映画「ソロモンの偽証 前編・事件」

結論から言うと力作だと思います。さすが成島出だと思いました。
原作から大胆な変更箇所は、いずれも自らの表現の場――映画という媒体に原作のエッセンスを落とし込もうとするスタッフの気概を感じられるし、同時にリスペクトも十分に伝わってくる。
映像で語り、芝居で魅せようとするスタンスが全編に漲っていて素晴らしかった。
正直、イメージ写真や予告編を見たときには「キャスト陣がイメージと違う……」なんて思っていたし、実際違ったのですが、あくまで「映画版」として、別キャラクターとしてきちんと屹立していました。
両手を絶賛というわけにはいきませんが、これだけ迫力ある作品を作ってくれたことに、宮部みゆきのファンとしては感謝を捧げたい。後編が早く見たい。
以下、感想というか箇条書きの雑感。

グッときたところ。

・オープニング
どしょっぱつから原作と大きく変えていることを見せてましたね。作り手の志の高さが伝わってきました。導入部分が静謐なトーンというのも品が良い。

・若手俳優陣の素晴らしさ
パンフレットで監督自身も言っていますが、発声や滑舌、体幹など、はっきり言って、素人目に観ても拙さが解ってしまう。けれどそういった未熟さが、技術を超えた気迫や的確な演出によって、絶妙に生々しくて且つ瑞々しい。
作中重要な役割を担う藤野涼子、石井杏奈、富田望生の三人が表現する痛々しいまでの存在感は本当に素晴らしかった。
特に、格子越しに涙を流す涼子は「動くな!死ね!甦れ!」の名シーンを彷彿とさせてとても美しかった。
石井杏奈さんってE‐Girlsのメンバーらしいけど、浮かれたところは一切ない熱演。
清水尋也くんもすごかったですね。彼に関しては「未熟だけど~」というエクスキューズのいらない、堂に入っていて且つ安定した演技。顔のイメージこそ個人的に違うと思ったけど、ほかは完璧。あと「渇き。」の「ボク」だと知ってビックリ。真逆の役じゃん!

・いじめシーンの容赦のなさ
これはものすごく大事なシークエンスなので手加減することは許されない……と分かってはいても、見ていて胸が痛くなる凄まじいシーンになっていて、最高だけど最低でした。

・井上判事のハマりっぷり。
演じる西村成忠くんて、演技初挑戦らしいけど滑舌が良くて洒脱味があって、頼もしいと同時に笑わせてくれる原作井上判事の魅力を体現している好演!
まあ、ちょっと姿勢が悪いのと、表情がオタクっぽいのがネックですが、これから解消されていくことでしょう。


びみょーだったところ。

・素晴らしい俳優であるはずの二人の、漫画的で過剰な演技
そもそも原作で「スーパー中学生」などと(作中で)揶揄されているとおり、今作はいわゆる一般小説ながらも、ラノベ的(キャラクター小説的)な要素が良くも悪くも多数あり、そこも実写化において不安な部分でした。
蓋を開けてみればその問題は、生徒側が説得力を持って映し出されていた反面、もっとも信頼できる思っていたベテラン二人の側で噴出していたという結果に。
その二人とは、三宅美樹(樹里の母親)を演じた永作博美、垣内美奈絵を演じた市川実日子。
同監督の「八日目の蝉」では素晴らしい演技を披露していたこの二人ですが、今作でははっきり言ってエキセントリックすぎ!
とはいれこれは、女優さん本人でなく監督の演出と脚本のせいでしょうね。垣内美奈絵なんて完全に貞子だし……あそこは垣内美奈絵という女性の抱える情念や愚かさ、そして悲しさを描いた上で怖く(それもあくまで森内先生にとって脅威の存在として)描くべきであって、ああいう表面的なホラー演出は不適当だし、何より演者の市川さんに失礼でしょう。後編で挽回期待。

・ナレーションがクドい
尾野真千子さんには悪いですが……場面転換を台詞で説明されるとバカバカしい気分になる。

・柏木くんと神原くん。
以下は「素晴らしいんだけど…!」という前提ですが
柏木くん役の望月歩くん、清廉な雰囲気に反して瞳が底なしで怖いのは、柏木卓也という、一種悪魔的な役に合致していて良いのですが、声質が坊ちゃんなんですよね……聞いていてちょっと辛かった。
神原くん役の板垣瑞生くんもね、いや優秀さと誠実さが同居している頼もしい佇まいは良いんだけど、姿勢がちょっと悪いのと滑舌が拙いのが気になった。他の生徒役なら良いんだけど、この役はそういった細かい隙が役の説得力を崩壊させてしまう危険があるので、後編がちょっと不安です。
……いや、この二人を演じること(および画面上でそれと成立させ表現するという演出面での技術)がどれだけ難しいかは原作既読者としてよ~く分かってるつもりなので、ここまでやってくれれば十分な気持ちもあるんですが。

こんな感じですかね。まだまだありますけど。さすがにまとめきれない。
しかし余談ですけど、藤野さんと黒木華さんて、顔のタイプが似てません?
二人とも原作イメージと違う反面、実際キャラクターとしても変わっていて、その演技が素晴らしかったのも共通してるように感じました。
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Author:クロサキ
クロサキといいます。以前はmorganeと名乗っておりました。
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