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2012年の映画マイベスト10

というわけで!今更ではありますが2012年のマイベストテンを発表したいと思います。
対象は昨年に日本公開された新作映画の中で、年内に鑑賞したものです。

しかしながら、振り返ってみると見逃した作品もかなり多くて、ホントに多くて・・・
そういった意味では、実はかなり不完全燃焼なベストテンなんですけれども、昨年も多くの傑作・良作に出会えたのは確かなので、選出してみようと思います。

※1/19
忘れてはならないはずの傑作が抜けていたので順位を修正しました!


基準としては、もちろん個人的な好みなのですが、作品から感じた凄みや気迫といったものも重視して順位をつけているので、単純に「好き」な作品や完成度の高い作品が高順位とは必ずしもなってはいません。

では10位から。

第10位 『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』
poter.jpg

今年は個人的に、ジョージ・クルーニーを見直した年でした。
いや、別に嫌いだったわけじゃないし、監督業での評価が高いことも漏れ聞いていたりはしたんですけれども、ほとんど観てなかったんですね。なんか上辺だけのチャラそうな人って印象が正直あったのですよ。
でもこれを観て完全に見直しました。超実力派キャスト陣をまとめつつ、政治もドラマも手堅く深いところまで濃厚に抉りとった秀作。
『グッドナイト&グッドラック』も素晴らしかったし、次は『フィクサー』か『シリアナ』だな。
ライアン・ゴズリングは『ドライヴ』もかなり良かったけど、個人的にはこっちに軍配を挙げる。
ていうか、今作のエヴァン・レイチェル・ウッド(マンソンの元恋人!)かなりの好演だと思ったんだけど、特に賞とか取ってないのね・・・

第9位 『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』
img_437778_9993452_0.jpg
黒人差別という、重く根深いテーマを、これだけコミカル且つ感動的に仕上げたスタッフ・キャストにまず賞賛を送りたい。2時間20分の長尺だけど、笑って泣けて、あっという間に観終わってしまった。キャスト陣は全員本当に素晴らしかったけど、ヴィオラ・デイヴィス特に熱演でしたね。すっかり名女優。
「テーマに関わらずジャーナリスティックな視点が足りず娯楽映画にとどまってしまっている」という批判も某所で見受けましたが、確かに批評家より観客受けが良いみたいですね。
http://www.rottentomatoes.com/m/the_help/
ただ個人的には、黒人メイドへの差別問題だけにとどまらず、様々な人物の色んな視点から「そもそも差別とは何か」ということまで掘り下げていたので(差別する側の自意識の有無。差別されているものも実は何らかの差別を受けているなどの時代背景の示唆 etc・・・)偽善的とは感じなかったな。

また主題歌が良くてね・・・
http://www.youtube.com/watch?v=XwI4zsNteU8

第8位 『ヒューゴの不思議な発明』
hugo-mondo-poster-variant.jpg
スコセッシがファンタジーを撮って、しかもそれがその年のオスカー最多ノミネートと知った時にはビックリしたけど(しかもキャストがスゲェ)、観たらなるほどの、シネフィルである監督の愛と魂が込められた珠玉の一品。
雪降るパリの町並みの空撮からモンパルナス駅内部、時計塔内部に潜り込む3D映像にはひたすらうっとり。
『アバター』の奥行を活かしたつくりとは逆の、飛び出しの面を強調した映像で、本編を見ればわかるけど、これにはしっかりとした意味がある。
『アバター』『ヒックとドラゴン』と並んで、いやもしかしたらそれ以上に3Dで鑑賞すべき作品。
正直なところ、娯楽映画として観ると前半はテンポや語り口が悪いところもあるけど、映像の美しさと登場人物の魅力に魅せられる。それに何より、後半のめくるめく映像世界!
にわかとはいえ、映画を愛する者としては、ただただ涙するしかない、映画の父と現代の巨匠からの最高の贈り物。
Come and dream with me.

http://eiga.com/movie/56064/review/0381627/
この方の評読んでたら涙出てきた。

第7位 『戦火の馬』
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他でもない自分自身が選んどいてなんだけど、この順位は低すぎるかも。
それはともかく、さすが巨匠!さすがスピルバーグ!!としか言い様がない文句なしの傑作。
児童文学が原作ということで、直接的な残虐描写は排除されていますが、彼の圧倒的な映像力が損なわれるはずもなく・・・本当に良い意味でダイナミックな映像と物語を体感できる万人にオススメできる素晴らしい作品です。これぞ映画だ!!
カミンスキーの撮影は息を呑むほどの壮絶な美しさで、特にラストシーンの帰還の映像には恍惚としてしまった。

第6位 『ねらわれた学園』
img_441110_9146269_0.jpg
昨年観た中で、純粋に、一番「好き」な作品を選べと言われたらこの作品かも。
名作小説をアイドルに声優起用で映画化!って時点で正直期待していなかったし、細田守監督の「時かけ」の二番煎じな印象も否めない。
でもいざ観てみたら、エンドクレジットまでアイドルがヒロインを演じていることはすっかり忘れていたし(渡辺麻友さんは本ッ当に上手い!)しっかりと感動してしまった。個人的には「時かけ」よりこちらの方が好き。
過剰なまでのノスタルジックな装飾で彩られた映像は、誰しもが心の中に大切にしまってある思い出の煌きと風景を映したもの。
コミュニケーションというテーマの基に練られたシナリオはよく出来ていて、心打つ台詞や場面も多い。
ただ、キャラクターが多弁な割に、解りにくい箇所や余白も多いのだけど、それが欠点とは感じなかった。二回目に観ると色んな気づきもあって楽しいし、青春や学園モノに対して個人的にありがちな居心地の悪さも感じなかったな。
原作小説は、ファシズムをテーマにした寓話性が強いもので、あちらも細かい要素や背景の省き方が本当に絶妙。名作として語り継がれているのも納得の作品だった。
ちなみに私、小説の方に登場する高見沢みちるというキャラクターに、はずかしいくらい感情移入してしまいまして・・・二回目の観賞では彼女のことを考えながら観ていたんですが、やはり孤独からは逃れられなかったのかな。
でもケンジの「誰かがいてほしいと願ったから」という言葉通り、彼女は息子の存在を望んだ。たとえ完全に満たされた人生ではなかったとしても、彼女は自分の居場所を得たのだと信じたい。

第5位 『桐島、部活やめるってよ』
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この作品の凄さは色んなところで語られまくっているので、あまり多くは書きませんが、ボンクラ魂とゾンビ魂をこれほど強烈にかつ爽快に見せてくれたというところに個人的には最大の賞賛を送りたい。
ロメロも観た事ないくせに「ゾンビにリアリティがない」なんて抜かすバカクソ教師はぶっ殺せ!!

第4位 『アベンジャーズ』
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興行成績であの『ダークナイト』を抜いてしまった驚異のアメコミ大作。
一言で書くと、とにかくテンションの上がる映画。12月にレンタルリリースされましたが、劇場で味わえなかった人も、年末の疲れが吹っ飛んだことでしょう。
お気楽で内容がないとも言われてるけど、中盤でのキューブを巡るヒーロー達の論争は、世界情勢の根っこを押さえている確信を付くもので、そういった意味でもなかなか見応えがあったと思います。
ラスト40分のマンハッタン島決戦は、『アバター』のナヴィ(パンドラ)vs海軍、『王の帰還』のペレンノール野の合戦と並んで、映画史上最大級の大破壊映像スペクタクル!!刮目してみるべし。

第3位 『おおかみこどもの雨と雪』
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細田守監督のオリジナル作品は個人的にあまり合わなくて、今作もいくつかノレないところもあるんだけど、あんだけ映画館で号泣させられたら降伏するしかないでしょ。
こんなに優しく雄大に、命の円環を描いた作品は他にない。アニメーション史上に残る作品だと思います。

第2位 『別離』
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2011年に世界公開された映画の中で最大の賛辞を集めた作品。
アスガー・ファルハディ監督の前作『彼女が消えた浜辺』も素晴らしかったけど、今作はそれをも凌ぐ圧倒的な完成度。観客の心に突き刺さる人間ドラマと伏線地獄。ミステリーとしても素晴らしい。
今作のレビューを見てると宗教観に注目した文章が多いけど、個人的にこの作品と『彼女が消えた浜辺』で一番強く感じたことは、信じる宗教や生まれ育った環境が違っても、人間としての思いやりや葛藤の根っこは万国共通なんだということ。
自らの日常を守るために重ねた悪意のない些細な嘘が、どんどんどんどん悪い方へ悪い方へスパイラルし、いつしか決定的なボタンの掛け違いとなり、取り返しのつかない悲劇につながる。
イランという一つの国(他国)の現状や生活を根深いところから抉りとっている作品でありながら、そこに住む人たちには強い共感を覚えずにはいられない。
同じ地球に住まう者として、実質的な意味ではもちろん、精神的な意味でも、けっして他人事ではない。
映画って、こういうことを再認識させるためにあるべき芸術だと思う。


・・・な感じで、なんとも個人的な嗜好が見えない、ベタな選出になってしまいました。
まあ今年はそれほど話題作に良作が多かったということでここはひとつ・・・

さらに次点は、

『孤島の王』
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実話を基にしている作品と聞いて少し固いイメージを持っていたけど、実際はアート映画的な美しくも冷徹な世界観で少年たちの青春と爆発が瑞々しく描かれていて、かなりお気に入りになった一本。

シガーロスのテーマソングいいんだ。これがまた。
http://www.youtube.com/watch?v=T7_yChWTiYU

この作品で描かれている主人公たちの友情は、危なっかしくて儚くて、ちょっと耽美的な印象だった。
少し非現実的な雰囲気に酔いしれたい女性にもオススメ。

他で特に良かった作品は、
20120901212014.jpg
『最強のふたり』
『アイアン・スカイ』『アルゴ』『トールマン』
『悪の経典』『ドライヴ』『虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜』
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』『ゾンビ大陸 アフリカン』
『人生はビギナーズ』『ディヴァイド』『ダークナイト ライジング』『私が、生きる肌』

いずれも素晴らしかったです。
『最強のふたり』観た後にアース・ウィンド&ファイアーのCD引っ張り出してきた人は世界的に相当数にいるはず。ラストの感動に繋がる写真の使い方も映画的で良かったなぁ。
あと『J・エドガー』も良かった!今年に入って観たのでこの記事では対象外だけど。


『ホビット』や『プロメテウス』が期待値より下回ってしまったのが残念。まぁどちらも次作に期待ですね。
『ヱヴァ:Q』は面白かったんだけど、正直どこに入れていいのかわからん。

それと特別賞として、去年一番感動したこの作品を!
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『ヒューゴの不思議な発明』に感動した方・・・いや、映画を愛する人は必見の珠玉の名作。
旧作の劇場公開作だと『タイタニック 3D』『カリフォルニア・ドールズ』も素晴らしかったなぁ。

でもですね、前述したとおり、見てない新作も沢山あるんですよ。
ありすぎて挙げることができないくらい。

とりあえず見逃した作品でランキングや次点に食い込みそうな作品だけ挙げると・・・

『ロボジー』『果てなき路』『ダーク・フェアリー』『ペントハウス』『ベルセルク劇場版』『アシュラ』
『メランコリア』『ものすごくうるさくて ありえないほど近い』『海燕ホテル・ブルー』
『マリリン 7日間の恋』『テイク・シェルター』『マンク 〜破戒僧〜』
『少年と自転車』『青いソラ白い雲』『アーティスト』『ももへの手紙』『裏切りのサーカス』
『ル・アーヴルの靴みがき』『ファミリー・ツリー』『ダーク・シャドウ』『ザ・マペッツ』
『サニー 永遠の仲間たち』『先生を流産させる会』『アタック・ザ・ブロック』
『少年は残酷な弓を射る』『崖っぷちの男』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』『ムカデ人間2』
『トガニ 幼き瞳の告発』『遊星からの物体X ファーストコンタクト』『テイク・ディス・ワルツ』
『Virginia/ヴァージニア』『夢売るふたり』『白雪姫と鏡の女王』『鍵泥棒のメソッド』
『ロック・オブ・エイジズ』『エージェント・マロリー』『ロラックスおじさんの秘密の種』
『エクスペンダブルズ2』『希望の国』『009 RE:CYBORG』『危険なメソッド』『この空の花 長岡花火物語』
『パラノーマル・アクティヴィティ4』『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』
『人生の特等席』『007 スカイフォール』『ルート・アイリッシュ』『KOTOKO』

ありすぎだよ!!
『ムカデ人間2』『危険なメソッド』『KOTOKO』『アシュラ』『海燕ホテル・ブルー』『裏切りのサーカス』を見逃したのは特に痛い。
『海燕ホテル・ブルー』といえば、若松孝二監督の逝去は本当にショックでした・・・
遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈りいたします。

ちなみにワーストはこちら。
pete.jpg
キャスト、特にジェニファー・ローレンスの演技は素晴らしかったけど・・・


そして、


第1位 『セルビアン・フィルム』
and_160106.jpg

この記事をシアターN渋谷に捧げます。
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プロフィール

クロサキ

Author:クロサキ
クロサキといいます。以前はmorganeと名乗っておりました。
なんてこたーない自堕落な日常を綴っています。
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