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魔法少女まどか☆マギカ

魔法少女まどか☆マギカ
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(2011/04/27)
悠木 碧、斎藤千和 他

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今更ながら観ましたが・・・・いやもう、半ば社会現象と化していたのにも納得の傑作でした!

以下、いつもながらのレビューというか感想ですが、完全にネタバレしていますので、これから観る予定の方は絶対に読まないようにお願いします。

※一時期記事の追記部分が読めなくなっていたため、一度データを削除しました。その際にコメントへの返信のバックアップをとるのを忘れてしまっていたので、返信部分は現在未掲載となっています。コメントをしていただいた、じたさん、あじぽんさん、申し訳ありません! まず、何故放送当時に観ていなかったのかというと、単に新規アニメのチェックをしていなかったというのもありますが、ブログでも過去何度か書いているとおり「男性キャラ排除」のアニメが苦手だからです(その逆も)。
更に言えば、「魔法少女もの」に特に思い入れもなく(女児向けの漫画やアニメは大好きですが)、まぁここまでの話題作だから面白いんだろうし、エンタメ好きとしてはいつか観ておかないとな。と思うだけで視聴候補作に入っていただけでした。
けどもう、周りでもネット上でもあんな方やこんな方が絶賛しており・・・極めつけの決定的なきっかけはこれですよ。
第32回日本SF大賞選考評
前回の『新世界より』のレビューでも触れましたが、この賞は、優れたSFであれば、小説やアニメなどの媒体関係なく対象になるんですよね。
どの方も、そこまで突っ込んだ評をしているわけではありませんが(貴志さんとか内容にほぼ触れてないしw、それに対して宮部さんはいつもながら熱入りまくりw)、このメンツはすごい。決定的な視聴のきっかけには十分でした。
・・・って、こういうのがきっかけって書くと「権力志向」って言われそうだけど、単に根がミーハーなだけですw

本編を視聴し始めて、ものの数秒で心を掴まれました。
美麗且つ奇抜なビジュアルに、一聴してすぐにそれと解る梶浦サウンド・・・この組み合わせだけで即ノックアウト。
ストーリーに関しても、1クールでしっかりと構成してあるためか、全12話グダる部分がほとんどなく、ほぼ毎回予想を裏切る展開が用意されていて、非常に見応えがある。
ただ個人的に、前評判で聞いていた「斬新さ」はあまり感じなかった。自分が「魔法少女もの」に疎いせいで鈍い部分もあるのだろうけど、前述の視聴者の予想を裏切る展開の数々、ミスリードと種明かしの連続は、物語のテンプレートを破壊するための画期的なチャレンジというよりも、視聴者を引っ張るためのリーダビリティとしての役割が強いように感じました。むしろストーリーに関しては、少女の自己実現の物語であったり、それに伴うこの世の因果への問いかけであったりと、はっきりいって「ベタ」な部類に入ると思う。
けど虎の威を借る狐よろしく、上記リンク中の宮部みゆきさんの選評から引用させてもらうと、
それぞれに自己実現を希う少女たちの友情物語として進行し、終盤でミステリーの謎解きのために用意されていたSF的思考が披露されるという、実に贅沢な造りになっています。
だからこそエンターテイメントとしての質が高いし、
「誰かの幸せを願った分、別の誰かを呪わずにいられない」。
作中で繰り返されるこの言葉は、見事に人間の業を言い当てています。
それが、年齢性別を問わず、観る者の心を揺さぶるのです。

これに尽きます。
もちろん、冲方丁さんが書いているとおり、キーワードやガジェットの織り込みや消化の仕方も優れているのですけど。
・・・・ホント今回レビューになってねぇな(^^ゞ

素人ブログ評論なので、それに相応しく少しは自分の身の丈に合わせて、個人的な感情に引き寄せて作品を語ってみるなら・・・・いやもうすっかり見事に、魔法少女五人全員に感情移入してしまっていました。
さやかの不器用な誠実さ、マミさんの孤独、杏子の諦念の中に燃え滾る熱い思い、ほむらの痛々しいほどに一途な気持ち、そして、まどかの純粋な願い。
いやもうね、「結果が出なければ意味がない」「いや過程こそが大事なんだよ」なんてよく言いますが、自分は昔から「なに言ってんだよ。大事なのは、過程よりも結果よりも、気持ちだよ!
なんて青臭い思いを抱いて生きてて、だからこそ色々中途半端な人間になってしまったところもあるのですが、だからこそ、この作品のラストには泣かされました。

「その祈りは・・・そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!因果律そのものに対する反逆だ!
君は、本当に神になるつもりかい?」

「神様でも何でもいい。
今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。これが私の祈り、私の願い。」


「魔法」という概念を通して「因果律」を単なる「法則」以上の、より具体的な一種の「秩序(ルール)」として表現し、それに対する主人公まどかの、極めて個人的で且つ人間的な感情・・・純粋な思いの発露が、世界中、それも過去現在未来を飛び越えて全ての魔法少女の祈りを救済する・・・泣くよ、これは。

まどかが一つの因果を受け止める神となっても、人の営みが続く以上、悲しみも憎しみも呪いも理不尽も存在する。けれど、それらを失くしたいと願った、少女達の祈りと希望を、無駄になんかさせない。という願いが、宇宙から一つの因果を無くした。消すのではなく受け止めることによって。
ラストに関して後味が悪いって声もやっぱりあるみたいだけど、この作品の世界観でいえば最高のハッピーエンドともいえるんじゃないかな。
さやかもね・・・たぶん個人的には一番感情移入してたキャラでしたけど、あれ以外の結末は無かったような気もします。
むしろ物語的に、あの役回りのためだけの存在である仁美の方がかわいそうだよ!
仮に魔法少女になるに相応しい願いがあるとしたら、それは一生涯そのことを願い続けられるものでないと駄目なんでしょうね。意気込みや覚悟とかいうレベルではなく。
でもさ、人の気持ちは変わったり廃れたりすることはあっても、音楽はいつまでも美しいから。
「私はただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ」
最後のこの言葉は綺麗言であって綺麗言じゃない。強がりであって強がりじゃない。おやすみ、さやか。
(ちなみに宮台真司さんは『まどマギ』を「セカイ系を超越した物語」と言って絶賛していますが・・・いち個人の願いが世界の救済に繋がっているのは「セカイ系」とはまた違うんでしょうか?絆や因果といった要素を踏まえているからかな?この辺全然詳しくないのですが。)

しかしかえすもがえすも秀逸なのはキュウべぇというキャラクターですな。
11話の家畜云々なんか特にそうだけど「感情の欠落した生き物」としてのセリフ選びが全編素晴らしくて(前半の台詞の数々も思い返してみると更に面白い)狂言回しとしてもトリックスターとしても素晴らしい役回り。最後には本当にマスコットになってしまう物語構成の巧みさにも舌を巻きました。

ちなみにtwitterでも書いたのですが、個人的にの作品で一番息を呑んだのは、先人の涙を「排水溝に落ちる水」で表現したあのカット。もう「ヒーッ」って感じ。文明とは、努力と研鑽が積み重ねてきた基盤ではなく、単なる消費の過程でしかないのか。と考えさせられました。
他にも、それこそ家畜の話もそうだけど、作中の「魔法少女」「インキュベーター」「魔女」といった要素は、様々な視点で様々なものと置き換えて普遍的なモチーフとして捉えることも可能で、寓話としても優れている。本当に良く出来た、奥深い物語だと思います。

不満点としては、さやかはともかく、まどかの願い事の選択肢として、マミさん蘇生を思案する描写がなかったこと。まぁ物語進行上不自然というほどではなかったけど。
あと、疑問点としては、ほむらが時間を遡るのに「平行世界」という言葉が使われているけれど、パラレルワールドなのに因果の糸が作中時間軸のまどかに収束するのはおかしい・・・というかよく解らないという点。平行世界というのはあらゆる可能性(時間軸)が並列して存在している概念のことだと思うのだけど、それを旅することのできるほむらという存在(知識や経験を持ち越しできる存在)が因果の糸を紡ぎ、それによって作中時間軸のまどかが強大な魔力を持つに至ってしまった・・・というのならば、因果律に基づくもう一つの時間軸が存在すると考えるべきなのか。
平行世界の時間軸が「縦」だとするなら、その「横」を貫くもう一つの時間軸・・・みたいな。この辺考察してる人とかいないかな。

陰惨で暗いテーマを扱い、それを映像にも反映していながら、最後には純粋でまっすぐな願いを表現した物語。非常に分かりやすく且つ奥深い構成。
オリジナルでこれだけの作品を制作してくださったシャフトに惜しみない称賛を。食わず嫌いだった『化物語』も観るよ!たぶんダメだろうけど。
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この記事へのコメント

- じた - 2012年07月17日 23:30:10

「魔法少女まどか☆マギカ」…仕事とは関係なく、毎週これほどまでに楽しみに見てたアニメも珍しいくらいにはまりました。morganesさんが仰っているまどかの下りでは泣き、その後の「さあ、叶えてよ。インキュベーター!!」では鳥肌が立ち、何より魔女の造形・世界観・BGMが素晴らしすぎて。

特に「ワルプルギスの夜」VSほむらなど、もう本当に大好きでした。これほどの社会現象(単にグッズの売れ行きというだけでなく)、影響力のあるアニメはまた早々現れないのではないでしょうか。劇場版にも大いに期待しております。

(2012/5/27にいただいたコメントを管理人が再掲載)

- あじぽん - 2012年07月17日 23:31:38

こんばんは。
「まどかマギカ」僕も最近、最初から見返しました。友人がブルーレイで全巻購入していたので借りまして・・。
やっぱりめちゃくちゃおもしろいですね。考察だとかそれらしい話がさっぱり出来ず情けないのですが、とにかくおもしろい・素晴らしいです。

個人的には佐倉杏子がかわゆくて1番のお気に入りのキャラクターです!いやほかにも可愛いキャラいっぱいいますけど!

「新世界より」のアニメの公式サイトも久々に見たら更新されていて映像が少しだけ見れましたね!個人的にはキャラデザがちょっとイメージとは違いましたけど・・。

(2012/6/9にいただいたコメントを管理人が再掲載)

- 0 - 2012年11月10日 05:51:15

ほむら自体は魔法少女としては大して強く無いことがその理由では?
あくまでマドカを助けるという個人的な願いでは全体の因果律に干渉するほどのユラギになり得ず、より強くまどかを助けることのみを望むたびに結果的にあらゆる可能性を狭めてしまい、まどかの願いすらも確定させてしまうが故に因果律が収束したとか
ほむらが可哀想になるればなるほど、まどかの願いの贅肉が削ぎ落とされていくし

Re: タイトルなし - morgane - 2013年01月05日 14:09:16

返事がかなり遅れてしまい申し訳ありません!

なるほど、そう考えると筋は通りますね。
ただ、今となっては作品の内容もうろ覚えの箇所が多いので、新劇場版が公開される前には予習して、もう一度じっくり観てみたいと思います。

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プロフィール

クロサキ

Author:クロサキ
クロサキといいます。以前はmorganeと名乗っておりました。
なんてこたーない自堕落な日常を綴っています。
どうぞお気軽に閲覧、コメントなど。

鑑賞メーターや読書メーターもやっています。

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