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銀河のワールドカップ

銀河のワールドカップ銀河のワールドカップ
(2006/04/26)
川端 裕人

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川端裕人さんが贈る青春サッカー小説。
幼稚園児の時にクラブに入っていたことぐらいしかサッカーと接点のない自分でも、非常に楽しめました。
銀河へキックオフというタイトルでアニメ化される予定で(って、本日すでに先行放送されてるみたい)シリーズ構成は山田隆司さんみたいなので、とても楽しみにしています。なんつってもキャラデザが可愛い。ぐへへ・・・ 前述のとおり、サッカーには全く詳しくないし、アニメへの期待もあるので、あんまり多くは書きません。ので、レビューというより感想ですが(あ、いつもか)、この作品は、子供たちの「最高の瞬間」を切り取った、青春小説の秀作だと思います。

※以下、終盤の展開に触れています。


失業中の元プロサッカー選手、花島勝は、あるきっかけから、クセ者ぞろいの少年サッカーチーム「桃山プレデター」のコーチを務めることになる。というのが簡単なあらすじ。
彼らが掲げた目標は日本一でも世界一でもなく銀河一!
荒唐無稽な彼らの願いが、物語の後半で、とんでもない展開を引き寄せる。

しつこいようですが、私、サッカーに関しては無知・・・というかスポーツ自体にあまり関心がありません。
そんな自分から見ての感想になりますが、作中、サッカーというスポーツへのアプローチに関しては、作者の強い愛を感じました。子供たちの個性や能力がかなり際立っている点はあるものの、描写も、小説として比較的リアルだったと思います。
少なくとも『イマズマイレブン』のような「超次元サッカー」ではない(笑)
ですがそういったこと諸々を差し引いても、この作品の終盤の展開は「ありえない」ものだと思います。
※ネタバレ(世界最強のプロチームに、ハンデありとはいえ、小学生チームが勝ってしまう
でも、でも、この作品にとって、その展開と結末は必要で、必然だった

小学校高学年中心のチームということもあって、メンバーには女の子もいます。二人。高遠エリカに西園寺玲華。
そのエリカちゃんと玲華ちゃんの終盤の心境、最後の試合での思いが、この作品を象徴しているように思う。

玲華は楽しい。ここに来るまで辛いと思ったことはたくさんあるけれど、今この瞬間は楽しい。みんなと一緒にたどり着いた最高の舞台だし、自分が「できること」と「できないこと」も分かっている。だから楽しめる。

これから先、エリカはいろんな人たちとボールを蹴るだろう。中学に入ったら、もう男子と一緒はきつくなって、どこかで女子チームを見つけるだろう。でも今は、男子も女子も関係がなく、大人と子供すら関係ない。ただの高遠エリカとして立ち向かうんだ。


少年サッカーを描いているので、当然主要登場人物のほとんどは子供。それも小学生。
彼らを「少年少女」として、美化して描いているわけではない。子供なりに身の程を知りつつも、きちんと考え、行動する、れっきとしたひとりの人間として描く。
なので、ホントにクソ生意気な奴らばかり(笑)でもそれゆえに、読んでいると、彼らがとても愛おしくて、そして最高にカッコいい。読んでいる最中、彼らが眩しくて羨ましくて仕方がなかった。ゆえに、読んでいると、自分を省みてちょっと落ち込むことも(笑)
「自由」とは何か。「楽しむ」というのはどういうことか。そんなことについても色々考えさせられる。

ケチをつけるとするなら、やはり終盤の展開は少し強引な気がしたこと。その終盤の展開、最後の最後でメンバーの一人が試合を離脱してしまうこと。それとキャラクターが本当に素晴らしいので、もうちょっとでいいから、子供たち一人一人の描写を増やしてほしかった・・・つまり、子供たちの普段の生活や日常、チームメイト同士の試合外でのやり取りが、もっとあってもよかったんじゃないかなと。
例えば、スペイン出発前の空港とか滞在先のホテルとかで、もっとこう、子供同士の、他愛ない会話や、やり取りとか、きっとあったと思うので(続編および前日譚である『風のダンデライオン』の中で描かれていた、喫茶店でのケーキの取り合いとか)。
あまりベタベタしすぎているのも作品のバランスや読み口に響くし、心情描写に関しては、選手それぞれ個々の感情を、試合を通して描くことに、作品としての意味があるのだろうけど、やはり惜しい。もっと知りたくなる部分があまりにも多い。
アニメはあくまで原作とは別物だと認識していますが、アニメでは是非とも子供たちの「オフ」の時の顔も、たっぷりと描いてほしい。
以上これらの不満点は、作品の描き方や構成としては納得できても、どうしても抵抗と物足りなさがあった。まぁ個人的な願望と重箱の隅つつきですな。
ひとつ、決定的な不満としては、エピローグでエリカちゃんと玲華ちゃん、多義君の、その後のエピソードがなかったこと。どういうことやねん!
青砥君と離れて、寂しいけど、でも頑張ろうと、前向きなエリカちゃんにハァハァしたかったのに!

それにしても(ごまかした)やはりアニメが楽しみです。キャラデザ可愛いし(二度目。重要)。
まぁ三つ子と青砥君のデザインは、ちょっと違う気がするけど・・・・三つ子はまぁ映像的に分かりやすくしないと厳しいんだろうなぁ。とは思うんですが、青砥君がサラサラ金髪の色白美少年なのはどうなんだろう。天パじゃないのはいいにしても、スペインの人って、彫が深くて髪は黒めのイメージがあったので、個人的には違和感。でも可愛いからいいや
というかそんなこと言ってたら、エリカちゃんが可愛すぎるんじゃないか。って気もするけどそこは無問題
っていうかクレジット見てみたら、デザイン、渡辺はじめさんですよ。『ケロケロちゃいむ』のDVD化まだかなぁ・・・

・・・しかし、なんで翼君の名前が変わったんだろう。いまの小さい子には伝わりにくいから?

とにもかくにも、ストーリーもキャラクターも本当に素晴らしく魅力的な作品だったので、アニメーションとして多くの人に認知されるということは本当に良いことだ!(昨日今日読んだくせに、どのクチでそれをいう・・・・)
個人的には、子供よりも、大人に見てほしい作品だと思いました。
「子供たちに学ぶ」ということがどういうことか、教えてくれた気がします。
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Author:クロサキ
クロサキといいます。以前はmorganeと名乗っておりました。
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