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レビュー

第90回アカデミー賞

クロサキ  : デル・トロがアカデミー賞にて監督賞・作品賞をダブル受賞!めでたい!!
ペータくん :この勢いに乗って『狂気の山脈にて』の企画が再スタートするといいですね。

クロサキ  : プラス、『ヘル・ボーイ3』にもワンチャンがあれば最高なんだけど。
ペータくん : しかし『スリー・ビルボード』が作品賞のみならず、脚本賞も逃してしまうとは……

クロサキ  : 個人的にはどちらも大好きな作品だから、ちょっと気の毒だった。脚本賞は獲るべきだったと思う。
ペータくん : 良くも悪くもあざといところが敬遠されたのでしょうか?

クロサキ  : 『ゲット・アウト』は確かに素晴らしい作品だけど、あの作品のフレッシュさって、演出と演技のおかげだと思うんだよね。とはいえ、ホラーファンとしては嬉しい結果ではあるけども。
ペータくん :『シェイプ・オブ・ウォーター』へのモヤモヤはまだ残ってるんですか?

クロサキ  : だいぶ薄らいだかな。あの猫たちは「飼われていた」というより「居ついていた」と考えれば、ジャイルズの反応もまあ許容範囲かなと。しかし、俺が言うのもなんだけど、みんな猫のことは心配するのに、あの守衛さんには言及しないよね(笑)
ペータくん : 気の毒でしたが、良くも悪くもとばっちりで、イライザ達との関係性は薄かったですからね。物語においても現実においても、人間の生物への思い入れなんてそんなものじゃないんでしょうか。

クロサキ  : 一言だけだけど台詞で補完もあるしね。気の毒と言えば、最後のスピーチ、J・マイルズ・デイルがかわいそうだった。
ペータくん : 『シェイプ・オブ・ウォーター』のプロデューサーですね。

クロサキ  : ああいうの、他人事と思えない。
ペータくん : 日本人では辻一弘さんが受賞。これもめでたいですね。

クロサキ  : レッドカーペットでの朴訥な喋りが良かった。まさに職人さんて感じ。とはいえ、チャーチル役にゲイリー・オールドマンをキャスティングした人がそもそも凄いと思う。色んな意味で。だって全然似てないじゃん!
ペータくん : 今年のノミネート作はバラエティに富んでいる印象。

クロサキ  : どの作品も面白そうだしね。『ダンケルク』はつまんなかったけど。
ペータくん : 監督の意図がこれ以上ないほど実現されている(ように見える)。という点では、ノーランの最高傑作だとも感じましたけどね。

クロサキ  : まあ、それは別の機会に。
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レビュー

シェイプ・オブ・ウォーター

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原題:The Shape of Water
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
上映時間:124分
映倫区分:R15+
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:ギレルモ・デル・トロ、J・マイルズ・デイル
原案:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ、バネッサ・テイラー
撮影:ダン・ローストセン
美術:ポール・オースタベリー
衣装:ルイス・セケイラ
編集:シドニー・ウォリンスキー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
視覚効果監修:デニス・ベラルディ
出演:
イライザ / サリー・ホーキンス
半魚人 / ダグ・ジョーンズ
ジャイルズ / リチャード・ジェンキンス
ゼルダ / オクタヴィア・スペンサー
ホフステトラー博士 / マイケル・スタールバーグ
ストリックランド / マイケル・シャノン

あらすじ:
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。(以上、映画.comより) レビュー ★★★★☆

RAW  少女のめざめ


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原題:Grave
製作年:2016年
製作国:フランス・ベルギー合作
配給:パルコ
上映時間:98分
映倫区分:R15+
監督:ジュリア・デュクルノー
製作:ジャン・デ・フォレ、ジュリー・ガイエ、ナディア・トリンチェフ、ジャン=イブ・ルバン、カッサンドル・ワルノー
脚本:ジュリア・デュクルノー
撮影:ルーベン・インペンス
美術:ローリー・コールソン
衣装:エリーズ・アンション
編集:ジャン=クリストフ・ブージィ
音楽:ジム・ウィリアムズ
出演:
ジュスティーヌ / ガランス・マリリエール
アレックス / エラ・ルンプフ
アドリアン / ラバ・ナイト・ウフェラ
ジュスティーヌの父 / ローラン・リュカ
ジュスティーヌの母 / ジョアンナ・プレイス

あらすじ:
16歳の少女ジュスティーヌは、両親・姉と同じ獣医大学へ入学。出迎えに来てくれるはずの姉は来ず、ルームメイトは男、しかも新入生にはいじめスレスレの過激な歓迎会が待ち受けていた。戸惑うジュスティーヌだったが、姉のアレックスを見つけ、なんとか学校生活を乗り切ろうとする。しかし、ジュスティーヌにとって最大の難関は翌日にあった。新入生たちは試練としてウサギの生の腎臓を食べさせられることになっていたのだ。ベジタリアンとして育ってきたジュスティーヌはそれを拒否し、上級生である姉に助けを求めるが、他でもない姉の手によって無理矢理口に入れられてしまう。吐き気を催し、その夜には蕁麻疹に悶えるジュスティーヌだったが、同時に、自分の中に変化も感じ取る。「肉を食べたい……」肉の味に目覚めたジュスティーヌの欲望は、次第に学園を騒がすほどにエスカレートしていく……(スタッフ・キャスト情報は映画.comより) レビュー ★★★★☆

ブレードランナー


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2019年のロサンゼルス。環境は破壊され、人類は宇宙の植民地へ移住するか、人口過密の猥雑な高層ビルで生活するかを強いられていた。植民地開拓の最前線では遺伝子工学で作られた人造人間“レプリカント”が強制的に働かされており、地球へ脱走してくる事態が相次いでいる。その脱走をしてきたレプリカントを処理するのが“ブレードランナー”の仕事である。元ブレードランナーのリック・デッカードは職業から足を洗っていたが、馴染みの警視に依頼されたことにより、逃亡してきた最新型レプリカント“ネクサス6型”4体を追うことになる。しかし、その捜査の過程で出会った同じくネクサス6型のレプリカント、レイチェルと出会ったことでデッカードの運命は大きく変わり始める……

1982年に公開されたリドリー・スコット監督によるSF映画。公開時こそ興行・評価ともに恵まれなかったものの、その美術と世界観、謎が謎を呼ぶストーリーなどが次第に支持を集めてゆき、映画界のみならずあらゆる分野に革命をもたらした金字塔的作品である。

35年ぶりの続編が公開されるということで久しぶりに見返してみたが、前に観たときよりも数倍楽しめた。猥雑かつレトロフィットな未来のガジェットと、そこにはめ込まれたあらゆる時代の装飾と建築。時には毒々しいネオンで、時には絵画のように美しい黄金色の光で画面を彩るライティング。サイバーパンクな世界観と哲学的なテーマを支え、盛り立てる音楽。それぞれに違った魅力を放つ三人の美女。そして、人間として、生命としての在り方を時代を超えて指し示す、「堕天使」ロイ・バッティの最期……
また、自身の存在意義を揺るがされる瞬間を収められたヒロイン――レイチェルの存在も大きい。彼女がデッカードの部屋で髪をほどき、ピアノの前に座って物憂げな表情を見せるショットには、筆舌に尽くしがたい美しさが宿っている。

猥雑と幻惑の世界の根底に流れている力強く美しいメッセージに圧倒された。多作の中で何度も映画界に革命を起こしてきたリドリー・スコットだが、彼の作品の中でもベストフィルムの内の一本だろう。


レビュー ★★★★☆

世界残酷物語


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保健所に連れ込まれるために無理やり引きずられている犬のショットから始まる。そこに下から上へ黄色い字幕が流れていく。いわく「これからご覧いただく映像は全て真実である。目を背けたくなるようなシーンがあったとしても、紛れもなくこの地球上で起きたことなのである

1962年にイタリアのジャーナリスト:グァルティエロ・ヤコペッティが放ったショックドキュメンタリー。世界中の残酷で野蛮な奇習・風俗を90分に圧縮して並べ立てる、彼の映画監督デビュー作である。数百頭の豚を村総出一日で撲殺するニューギニアの祭り、ヒヨコに生存率10%のペイント加工を施すローマの復活祭、グルカ族の牛の首切り祭などなど、ヤコペッティは未開の部族だけでなく自国を含めた文明国もカメラで捉え、見るに耐えない映像を連発する。

ヤラセ問題で糾弾し尽くされているだけに、今となってはキワモノ扱いされている本作だが、ヤコペッティの作家性とセンスには目を見張るものがある。未開の部族と文明国の風習を、その共通する要素でもって数珠つなぎに並べ(犬に関する一連のシークエンスは気まずさマックス)、そこに淡々としたナレーションを被せる。結局人間なんていう生き物は、どこにいても野蛮で残酷で滑稽なものなのだ。というヤコペッティのシニカルな姿勢と作りには知性が溢れている。

とはいえ、「シニカル」と書いたが、映し出される映像からはヤコペッティの命懸けの情熱もまた伝わってくる。徹底したロケーションから否が応にも伝わってくる大自然のダイナミズムとワイルドな美しさ、流麗かつ躍動的なリズ・オルトラーニの音楽の組み合わせには圧倒された。放射能により方向感覚を狂わされた海亀のシークエンスはその白眉である。ヤラセとして悪名高いシーンでもあるが、今となってはその作為性も含めて美しく、味わい深い。

文明国の奇祭が続く中盤の展開はタルいが、残虐シーンと同居しているこのユルさもまた、本作――ひいてはモンド映画の魅力だとも思う。賛否が別れるのも当然の作品だが、映画史に残る傑作だろう。
レビュー ★★★★☆
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プロフィール

クロサキ

Author:クロサキ
以前はmorganeと名乗っていた惰弱。
なんてこたーない自堕落な日常を綴っていたがそれさえおぼつかず、ついには脳内キャラと対話をはじめた三十路手前底辺。
どうぞお気軽に閲覧、コメントなど。

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プロフィール2

Author:ペータくん
哀れな管理人の脳内で解離した別自我。
管理人のロジャー・ディーンなアイコンとは一線を画すモダンデザイン。 冷静な突っ込みを入れるが所詮は同一人物なので、その知的レベルもお里が知れているという悲しい存在。
しかし、時折管理人とは真逆の考えを言うこともあるので油断は禁物である。

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