RAW  少女のめざめ


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原題:Grave
製作年:2016年
製作国:フランス・ベルギー合作
配給:パルコ
上映時間:98分
映倫区分:R15+
監督:ジュリア・デュクルノー
製作:ジャン・デ・フォレ、ジュリー・ガイエ、ナディア・トリンチェフ、ジャン=イブ・ルバン、カッサンドル・ワルノー
脚本:ジュリア・デュクルノー
撮影:ルーベン・インペンス
美術:ローリー・コールソン
衣装:エリーズ・アンション
編集:ジャン=クリストフ・ブージィ
音楽:ジム・ウィリアムズ
出演:
ジュスティーヌ / ガランス・マリリエール
アレックス / エラ・ルンプフ
アドリアン / ラバ・ナイト・ウフェラ
ローラン・リュカ / ジュスティーヌの父
ジョアンナ・プレイス / ジュスティーヌの母

あらすじ:
16歳の少女ジュスティーヌは、両親・姉と同じ獣医大学へ入学。出迎えに来てくれるはずの姉は来ず、ルームメイトは男、しかも新入生にはいじめスレスレの過激な歓迎会が待ち受けていた。戸惑うジュスティーヌだったが、姉のアレックスを見つけ、なんとか学校生活を乗り切ろうとする。しかし、ジュスティーヌにとって最大の難関は翌日にあった。新入生たちは試練としてウサギの生の腎臓を食べさせられることになっていたのだ。ベジタリアンとして育ってきたジュスティーヌはそれを拒否し、上級生である姉に助けを求めるが、他でもない姉の手によって無理矢理口に入れられてしまう。吐き気を催し、その夜には蕁麻疹に悶えるジュスティーヌだったが、同時に、自分の中に変化も感じ取る。「肉を食べたい……」肉の味に目覚めたジュスティーヌの欲望は、次第に学園を騒がすほどにエスカレートしていく……(スタッフ・キャスト情報は映画.comより) レビュー ★★★★☆

ブレードランナー


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2019年のロサンゼルス。環境は破壊され、人類は宇宙の植民地へ移住するか、人口過密の猥雑な高層ビルで生活するかを強いられていた。植民地開拓の最前線では遺伝子工学で作られた人造人間“レプリカント”が強制的に働かされており、地球へ脱走してくる事態が相次いでいる。その脱走をしてきたレプリカントを処理するのが“ブレードランナー”の仕事である。元ブレードランナーのリック・デッカードは職業から足を洗っていたが、馴染みの警視に依頼されたことにより、逃亡してきた最新型レプリカント“ネクサス6型”4体を追うことになる。しかし、その捜査の過程で出会った同じくネクサス6型のレプリカント、レイチェルと出会ったことでデッカードの運命は大きく変わり始める……

1982年に公開されたリドリー・スコット監督によるSF映画。公開時こそ興行・評価ともに恵まれなかったものの、その美術と世界観、謎が謎を呼ぶストーリーなどが次第に支持を集めてゆき、映画界のみならずあらゆる分野に革命をもたらした金字塔的作品である。

35年ぶりの続編が公開されるということで久しぶりに見返してみたが、前に観たときよりも数倍楽しめた。猥雑かつレトロフィットな未来のガジェットと、そこにはめ込まれたあらゆる時代の装飾と建築。時には毒々しいネオンで、時には絵画のように美しい黄金色の光で画面を彩るライティング。サイバーパンクな世界観と哲学的なテーマを支え、盛り立てる音楽。それぞれに違った魅力を放つ三人の美女。そして、人間として、生命としての在り方を時代を超えて指し示す、「堕天使」ロイ・バッティの最期……
また、自身の存在意義を揺るがされる瞬間を収められたヒロイン――レイチェルの存在も大きい。彼女がデッカードの部屋で髪をほどき、ピアノの前に座って物憂げな表情を見せるショットには、筆舌に尽くしがたい美しさが宿っている。

猥雑と幻惑の世界の根底に流れている力強く美しいメッセージに圧倒された。多作の中で何度も映画界に革命を起こしてきたリドリー・スコットだが、彼の作品の中でもベストフィルムの内の一本だろう。


レビュー ★★★★☆

世界残酷物語


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保健所に連れ込まれるために無理やり引きずられている犬のショットから始まる。そこに下から上へ黄色い字幕が流れていく。いわく「これからご覧いただく映像は全て真実である。目を背けたくなるようなシーンがあったとしても、紛れもなくこの地球上で起きたことなのである

1962年にイタリアのジャーナリスト:グァルティエロ・ヤコペッティが放ったショックドキュメンタリー。世界中の残酷で野蛮な奇習・風俗を90分に圧縮して並べ立てる、彼の映画監督デビュー作である。数百頭の豚を村総出一日で撲殺するニューギニアの祭り、ヒヨコに生存率10%のペイント加工を施すローマの復活祭、グルカ族の牛の首切り祭などなど、ヤコペッティは未開の部族だけでなく自国を含めた文明国もカメラで捉え、見るに耐えない映像を連発する。

ヤラセ問題で糾弾し尽くされているだけに、今となってはキワモノ扱いされている本作だが、ヤコペッティの作家性とセンスには目を見張るものがある。未開の部族と文明国の風習を、その共通する要素でもって数珠つなぎに並べ(犬に関する一連のシークエンスは気まずさマックス)、そこに淡々としたナレーションを被せる。結局人間なんていう生き物は、どこにいても野蛮で残酷で滑稽なものなのだ。というヤコペッティのシニカルな姿勢と作りには知性が溢れている。

とはいえ、「シニカル」と書いたが、映し出される映像からはヤコペッティの命懸けの情熱もまた伝わってくる。徹底したロケーションから否が応にも伝わってくる大自然のダイナミズムとワイルドな美しさ、流麗かつ躍動的なリズ・オルトラーニの音楽の組み合わせには圧倒された。放射能により方向感覚を狂わされた海亀のシークエンスはその白眉である。ヤラセとして悪名高いシーンでもあるが、今となってはその作為性も含めて美しく、味わい深い。

文明国の奇祭が続く中盤の展開はタルいが、残虐シーンと同居しているこのユルさもまた、本作――ひいてはモンド映画の魅力だとも思う。賛否が別れるのも当然の作品だが、映画史に残る傑作だろう。
レビュー ★★★★☆

父を探して


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美しくて、混沌として、あたたかくて、残酷で、それでも優しい――
セカイが結実するラスト10分。

以下、ネタバレしています。

あらすじ:
ブラジルのインディペンデントアニメ界の新鋭アレ・アブレウ監督による長編アニメーション作品。全編セリフなしで描かれ、普遍的な寓話でありながら、ブラジルの現実も切り取った作風で、2014年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞にあたるクリスタルと観客賞をダブル受賞した。ある日、少年の父親は出稼ぎのためにどこかに旅立ってしまった。父親を見つけて、家に連れて帰ることを決意し、旅に出た少年を待ち受けていたのは、虐げられる農民たちの農村や、孤独が巣食う都会と、少年にとっては未知の広大な世界だった。少年は、行く先々で出会った大人たちや犬、音楽を奏でる楽隊の助けを得て父親を探していく。
(映画.comより)

レビュー ★★★★☆

メッセージ


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久方ぶりの更新となってしまいました。

今作、ずっと楽しみにしていたのですが、期待以上の傑作でした!
以下、ネタバレなうえに思いっきりフィルマークスからの転載です。
先に内容を知っていたほうが良い面もある作品なのですが、個人的には前情報なしで見ることをオススメします。
2回観るか、映画→原作小説→映画の順で鑑賞するとより味わい深いと思いますよ~(上から目線)


レビュー ★★★★☆
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プロフィール

クロサキ

Author:クロサキ
以前はmorganeと名乗っていた惰弱。
なんてこたーない自堕落な日常を綴っていたがそれさえおぼつかず、ついには脳内キャラと対話をはじめた三十路手前底辺。
どうぞお気軽に閲覧、コメントなど。

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Author:ペータくん
哀れな管理人の脳内で解離した別自我。
管理人のロジャー・ディーンなアイコンとは一線を画すモダンデザイン。 冷静な突っ込みを入れるが所詮は同一人物なので、その知的レベルもお里が知れているという悲しい存在。
しかし、時折管理人とは真逆の考えを言うこともあるので油断は禁物である。

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